しらぎくモバイルシステムについて。

しらぎくモバイルシステムはどんなシステムか。

しらぎくモバイルシステムがCGIで動作させるPerl スクリプトで、iモード向けに作られたサイトを、他の端末でも見られるように変換処理を行います

HTML文書だけでなく、GIF/JPEG画像も端末が対応している画像フォーマットに変換して配信します。

また、iモード絵文字, EZウェブ絵文字及びユニコードで定義されているPC向けの絵文字(ハートマークなど一部のみ対象です)が他端末でも適切な形に変換されて配信されます。

このシステムを導入する事により、iモード向けサイトを制作するだけで、全端末対応のモバイルサイトを構築する事が出来ます

システム開発に至った経緯。

『しらぎくモバイルコンヴァータ』の開発。

元来『携帯電話版しらぎくさいと』ではiモード,EZウェブ,ソフトバンク(旧称・Jスカイ)及びH"リンクの四キャリア向けに公開しておりましたが、コンテンツの急増により、従来のキャリア毎にコンテンツを作成する方法では管理が困難になり、サーヴァ容量の制限に達しつつあると言う問題も生じてきました。

このため、平成15年 4月22日から、H"リンクを除く全キャリアのコンテンツをiモード用コンテンツに統合し、iモード(ブラウザフォン及びエアーエッジフォン含む)及びEZウェブ(KDDI次世代機種)以外の端末にはCGIにて適切なフォーマットに変換することで対処することにしました。そのために作成したCGIが『しらぎくモバイルコンヴァータ』でした。

『しらぎくモバイルコンヴァータ』からしらぎくモバイルシステムへ。

ところで、携帯端末はキャリアによって対応している画像形式が異なります。

この為、キャリアごとに適切な画像を振分ける必要がありました。

勿論、iモード用のGIF画像を他キャリアに対してPNG画像などに適宜変換してやれば、それが一番良い事なのでしょうが、当時はGIF画像の基幹技術であるLZW圧縮アルゴリズムに特許問題があり、この技術を利用する事が出来ませんでした。

結局、GIF画像とPNG画像を用意して、適切な画像に振分ける事までしか出来なかったのです。

しかしながら、日本国内における当該特許の権利が平成16年 6月20日に失効しました。

これにより、LZW圧縮アルゴリズムを利用する事が可能になり、懸案であった画像自動変換機能を開発する事が出来たのです。

画像変換機能を搭載する事で、従来のコンヴァータはより進化する事となり、これを機に従来の『しらぎくモバイルコンヴァータ』を新たにしらぎくモバイルシステムとして再出発を図る事としたのです。

より効率の良いコードを目指して。

従来の『しらぎくモバイルコンヴァータ』は、非常に効率の悪いコードでした。

しらぎくモバイルシステムでも第0.81版(平成16年 6月21日)まではこのコードを利用しておりました。

しかし、第2.00版(平成16年 6月28日)において従来の効率の悪いレガシィコードを全面的に排除する事が出来ました。

更に多機能に…プラグイン機能(平成17年 3月29日)。

しらぎくモバイルシステムは、基本的な機能のみをサポートしております。

そこで、第3.000版(平成17年 3月29日)からは、追加機能をプラグインと言う形で提供出来るようにしました。

プラグインについてはプラグイン仕様を公開しており、それに従う事でどなたでも機能を拡張する事が可能になります。

スクリプトの構成。

スクリプトの構成についての詳細は、しらぎくモバイルシステムの構成をご覧下さい。

実際の利用方法。

システムはPerl 5で書かれたCGIスクリプトです。

変換されるべきHTML乃至XHTMLで作成したiモード向け文書と、コンテンツで表示させるGIF画像などを用意します。これらによりHTML文書のフォーマット変換のみならず、適切な画像形式変換処理を行います。

CSSに対応したWAP 2.0携帯電話やPCに対しては、CSSを利用することも出来ます。この場合、PCで閲覧する為のCSSファイル及びWAP 2.0で閲覧する為のCSSファイルを用意して下さい。

設置前に初期設定ファイルを適宜修正します。初期設定ファイルは本体のファイルとは分離されています。これにより本体をヴァージョンアップする際にもいちいち当該ファイルの初期設定をやり直さずに済む様になります。

初期設定すべき項目は主に以下の通りです。

設置が終わったら、サイトのホームアドレスはシステムの設置アドレスとなります。もちろん、この設置アドレスをリダイレクト先にするCGIやPHPなどをご用意できれば、それをホームアドレスにすることも出来ます。

HTMLの変換仕様。

アドレスにフォルダ名のみを指定している場合は、当該フォルダのデフォルトファイル(index.htmlなど)を指定したものと見なして処理します。勿論、このデフォルトファイル名も変更できます(通常使っているデフォルトファイル名を指定して下さい)。

各メディアの変換仕様。

HTML文書及び画像は、以下のように変換されます。

各メディアの端末ごとの扱い。
iモード等 (註1) WAP 1.0 (註2) WAP 2.0 (註3) ソフトバンク在来機 H"リンク PCなど 備考
HTML文書 cHTML WML 1.1 XHTML MP cHTML ONC XHTML 1.0またはHTML 4.01 トランジッショナル
GIF画像 白黒機種では減色 ビットマップ(白黒)/PNG画像(カラー) そのまま PNG画像 ビットマップ そのまま アニメーションGIFは非対応環境には第一コマ目のみ配信、 インタレース可
JPEG画像 一部機種ではGIF画像 ビットマップ(白黒)/PNG画像(カラー) そのまま 一部機種ではPNG画像 一部機種以外はビットマップ そのまま 他形式へ変換する場合は減色
プログレッシヴ不可
PNG画像(インデックスド) GIF画像 白黒機種はビットマップ そのまま そのまま ビットマップ 一部ブラウザはGIF画像 フルカラーは常に減色、 インタレース不可
フルカラーPNG画像 GIF画像 ビットマップ(白黒)/PNG画像(カラー) GIF画像 PNG画像 ビットマップ GIF画像 常に減色、 インタレース不可

註。

現在未サポートの機能・要素・属性。

変換処理では携帯電話向けコンテンツでの必要充分な変換機能とするため、以下についてサポート外としております。

iモード及びEZウェブ以外の端末固有の絵文字。

現在のところ、絵文字は以下の対応状況となっております。

iモード向け絵文字
EZウェブ向け絵文字
いずれも条件付きで他端末への変換が出来ます。

ソフトバンク及びエアーエッジフォンの絵文字には現在のところ対応しておりません。


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