HTML変換処理の概要。

しらぎくモバイルシステムでは、非HTML端末に対しても適切にファイル変換を行う事でコンテンツを提供できる機能を持っております。

具体的には、現在以下のようになっております。

HTML端末

iモード, ソフトバンク在来機, エアーエッジフォン(フルブラウザ搭載端末を除く)及びLモードが該当します。

但し、ソフトバンク在来機のうち、非パケット機と初期のパケット機は実装しているブラウザの仕様が他と大きく異なるため、処理を別々にしております。

コンテンツは独自仕様のコンパクトHTMLに変換されます。

また、CSSに対応していないPCにも、iモード方式でコンテンツ変換をしたものをHTML 4.01 トランジッショナルとして配信します。

WAP 2.0端末

EZウェブ及びソフトバンクの次世代機(700番台以降), 海外の次世代機及びフルブラウザ搭載のエアーエッジフォンが該当します。

コンテンツはXHTMLモバイル・プロファイルに変換されます。

CSSに対応しているPCにも、この方式でコンテンツ変換を行ったものをXHTML 1.0として配信します。

WAP 1.0端末

EZウェブの旧世代機, 海外の旧世代機が該当します。

コンテンツはWML 1.1に変換されます。

尚、WML 1.1に変換されたコンテンツは、オペラでも閲覧可能となります。

H"リンク端末

コンテンツはオープンネットコンテンツに変換されます。

実際に行われるべき事。

HTML以外の記述言語は、多くの場合HTMLと一対一に対応しますが、それでも一致しない場合の方が多いようです。

また、HTML端末でも、特にソフトバンク在来機など、公式な仕様から懸け離れているものもあります。

しらぎくモバイルシステムでは、基本的にiモード向けに書かれたコンテンツを適切なフォーマットに変換する事を目標としました。

このため、現状では以下のようになっております。

iモード向けコンパクトHTML・ヴァージョン2.0以降に準拠。

但し、<plaintext>要素と一部属性は非サポートとしました。

また、画像についてはデフォルトでは強制的にブロックレヴェルとなるようにしました(H"リンクとの互換性に依ります)。

WAP 2.0端末ではCSSにも対応しました。

元のHTMLに物理要素や物理属性が含まれている場合でも、それらをインラインスタイルシートに変換する事で物理要素をサポートしない端末でも問題なく表示できるようにしております。

論理要素に対応する表示色を予め指定できるようにもしました。

WAPを除く全端末で、予め指定した表示色で論理インライン要素などを表示するようにしました。

自動的に起点アンカーにはダイヤルボタンをアクセスキーとして割当てられるようにしました。

携帯端末は操作性が悪いので、ダイヤルボタンによるアクセスキー機能は重宝します。

予め指定していなくても、自動的に未使用のアクセスキーを割当てるようにしております。

ページ内の終点アンカーも適切に処理できるようにしました。

HTML/XHTMLではid属性の付いた任意の要素やname属性のある<a>要素を終点アンカーとして利用出来るようになっております。

これにより、ページ内の任意の箇所に直ちにフォーカスを移動出来るようになっております。

但し、iモード向けのHTMLではフラグメント名(終点アンカー名)の設定には<a>要素でのname属性しか使えないのに対して、現行の標準規格では任意の要素に対するid属性も使えますし、XHTMLモバイル・プロファイルなどでは逆にid属性しか定義しておりません。

この為、<a>要素でのname属性もid属性も双方ともサポートしました。

一方、WAP 1.0の記述言語であるWML/HDMLも、カード分割機能を利用してページ内の任意の箇所にフォーカスを移せるようにする事を実現出来るので、カラー対応端末ではそのようにしましたが、白黒専用端末ではファイルの容量が少ないので、ファイル分割にせざるを得ませんでした。

H"リンクに至っては、ページ内の任意の箇所にフォーカスを移す機能が全く無いので、終点アンカーでファイルを分割する方法で対応しました。

HTMLの正規化を行います。

一般にHTML端末では、ある程度端末のエラー補正機能のお陰で整形式でないHTML文書も表示は可能ですが、XHTMLやWMLなどでは整形式でないと大抵表示出来ません。

つまり、整形式でないHTML文書は正規化を行う事で整形式にしないといけないのです。

また、整形式にする事で処理の効率を向上させる事も出来ます。

携帯端末のスタイルシートを考慮したコンテンツに変換します。

例えば、<blockquote>要素をサポートしていない端末も多く、またサポートしていても携帯端末の小さな画面では引用である事が余り明確になりません。

この為、例えば「以下引用」などのメッセージを<blockquote>要素の直前直後に出力させる事でより明確にする事が出来ます。

この他、<q>要素やaccesskey属性にも同様の対処を施しております。


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