H"リンク端末での処理。

H"リンク端末では以下のようにオープンネットコンテンツに変換されます。

H"リンク端末での処理・目次

H"リンク端末でのテキスト処理。

一般。

H"リンク端末でのHTML文書のタグ変換処理。

ここで挙げていないタグは、全て無視されます。

1. <html>要素開始タグ。

lang属性(xml:lang属性も可)の値を、言語情報として取得します。

2. <title>要素。

内容を文書の題名として取得します。

尚、<title>要素を記述していない場合の題名は不定な文字列となります。

3. <body>要素開始タグ。

text, bgcolor, link各属性値を、基本表示色のデータとして取得します。

text, bgcolor両属性値は文書本文冒頭に出力する<BODY>要素で指定する前景色, 背景色として、link属性値は<a>要素で表されているアンカーを表示する際の色として利用されます。

尚、これらの値は予めスクリプト側でもiモード・ソフトバンク在来機向けに設定出来ますが、<body>要素での指定が優先されます。

どちらでも設定されていない場合、背景色は白, 前景色は黒, 及びリンク色は青がデフォルトとして設定されます

4. <base>要素。

href属性で指定されるURLを相対URLの基準とします。

尚、正当な仕様では相対URLが出てくる前に一回だけ記述出来る事になっており、しらぎくモバイルシステムでもこれに違背した場合は相対URLの扱いを保障出来ません。

5. <script>要素及び<style>要素。

内容を含めて削除されます。

6. <map>要素。

携帯電話向けのコンテンツには利用されないため、<map>要素は全部削除されます。

7. id属性。

id属性を検出した場合、その地点を分割点(後述)とします。

8. リスト要素。

<dl>, <ul>及び<ol>要素内では、以下のように扱います。

内容は全てリストアイテム要素となるようにします。

余白取りのために、リストアイテム要素で無い要素をリスト要素の直下に置いている場合、その扱いは不定になります。

リストアイテムの開始タグが、リスト要素の直下に無い場合。
リストアイテムの終了タグが正しく終わっていない場合。

これらの場合は、一番内側のリスト要素の直下になるまで閉じていない要素を閉じ(正当なリストアイテム要素を含む)、その上でリストアイテムを開始するなどします。

実際の扱い。

オープンネットコンテンツにはリスト要素が定義されておりません。

このため、要素の入れ個数に応じて行頭にホワイトスペースを適宜挿入し、必要に応じてマーカを付けるなどの措置を執っております。

9. <h○>要素, <p>要素, <address>要素及び<pre>要素。

全て前後に改行文字を入れます。

また、属性は全て無視されます。

尚、<h○>要素に関しては、表示色及びテキスト配置を予めスクリプト設定で指定でき、表示色を指定している場合は自動的に要素値?とする<C>要素が付与され、テキスト配置が指定されている場合は自動的にalign属性が付与されます。

10. <blockquote>要素。

<blockquote>要素の前後に、以下のメッセージが付与されます。

<blockquote>要素タグに対応するものは一切出力されません。

但し、内容となるテキストに対して、行頭に必ず「> 」が付与されるようになっております

<blockquote>開始タグ直前。

<blockquote>要素にtitle属性が付与されていない場合は、以下の出力になります。

 *以下引用。

title属性が付与されている場合は、以下の出力になります。

 *○○より。

<blockquote>終了タグ直後。

<blockquote>終了タグの直後には、以下のように出力されます。

 *引用ここまで。

重要事項。

上記の通り、<blockquote>要素にはその直前直後に引用を表すメッセージが自動的に付与され、これを忌避する事は出来ません。

このため、<blockquote>要素を字下げの目的で利用している場合は問題が生じ得る事をお含み置き下さい。

11. <div>要素, <center>要素及び<marquee>要素。

改行文字が出力されます。

属性などは一切無視されます。

12. <form>要素。(平成18年 1月23日)

H"リンクでは<form>要素に対応する機能を実現する事は極めて難しいものとなっております。

このためしらぎくモバイルシステムでは、H"リンクには<form>要素は一切出力しませんでしたが、第3.728版(平成18年 1月23日)以降から擬似的にフォーム機能を実現する処理を追加しました。

フォーム機能の概要。

まず、H"端末では端末側サーヴァはCGI/WWWサーヴァに対して常にgetメソッドでアクセスします。

従いまして、postメソッドを実現する事は出来ません

また、端末と端末側サーヴァの間では、電子メールを拡張した独自のプロトコルでデータをやり取りします。

H"端末では、端末側サーヴァはCGI/WWWサーヴァに対して利用者の入力をpdxdataと言うクエリに変換して送信します。

言い換えると、一回のアクセスで一個のデータのみが送信出来る事となります。

このため、しらぎくモバイルシステムではフォームの各項目ごとにページを分割し、送信ページを発行するようにします。

最終的な投稿までは、特別なクエリに入力内容を入れる事で保持し、最終的な投稿の時点(通常のデヴァイスで言えばサブミットボタンが押下される時点)でこのクエリにて保存された入力内容を正式なクエリに変換するものとします。

また、H"リンクでは入力機構も単純な文字列入力と選択肢入力(カラー対応端末のみ。白黒端末では単純な文字列入力の機構で番号入力が可能)しか実装されていないため、これらの二つの機構のみで必要なフォームを実現する事となります。

具体的には、以下のように変換されます。

基本的な要素。

H"リンクでは、基本的な要素として、<input type="text">要素と<select>要素の二つに統一します。

これら以外のフォーム関連要素は、原則的にこれらの要素に変換する事で等価的に実現します。

<input type="text">要素

単純な文字列入力を行うページを発行します。

データ送信先に入力データを処理するCGIのアドレスを指定する事で、送信後にCGIが適切にデータを処理します。

<select>要素

直下の<option>要素をアンカーに見立てたリスト形式にします。

このとき、アンカーのURLはフォームデータを処理するCGIのアドレスとなります。

尚、いずれの場合も処理CGIは、通常のCGIに特別なクエリを与える事で指定します。

つまり、フォームデータを扱うためだけのCGIは存在しません。

基本的な要素に変換される要素。
<input type="password">要素
<input type="text">要素にそのまま変換します。
<input type="radio">要素

同一のname属性を持つ<input type="radio">要素を一纏めにして、<select>要素に変換します。

このとき、<input type="radio">要素直後の文字列を<option>要素の内容とします。

<input type="checkbox">要素

「はい」「いいえ」を内容とする二つの<option>要素を持つ<select>要素に変換します。

このとき、checked属性がついているものは「はい」が先行し、そうで無いものは「いいえ」が先行します。

<input type="hidden">要素

<input type="submit">要素で送信されるURLにクエリの形で附加します。

<input type="submit">要素
<input type="reset">要素

いずれもフォームの最後にアンカーの形で設置されます。

アンカーのリンク先は以下のようになります。

これらの要素は例え存在しない場合でも、強制的に附与されます。

<textarea>要素

内容の連続する改行・タブ・半角空白を一纏めにして、それをvalue属性値とする<input type="text">要素に変換します。

istyle属性は有効ですが、値に合わせたformat属性に変換されます。

<label>要素

現ヴァージョンでは開始タグ・終了タグとも無視します。

但し、<input type="radio>要素及び<input type="checkbox>要素が<label>要素に含まれている場合には、当該要素の直後の文字列をこの要素の終了タグまで認識するものとします。

注意。

H"リンクでは、以下の制約があります。

13. <hr>要素。

------------」に変換されます。

尚、「-」の数は端末から送られてくる画面の行当りの文字数によります。

14. <br>要素。

改行文字に置換します。

15. 論理インライン要素(<a>要素を除く)。

以下の要素に関しては、予め表示色をスクリプト設定で指定している場合は当該色を要素値?に持つ<C>要素に置換され、指定されていない場合は開始・終了タグとも削除されます。

以下の要素に関しては、開始・終了タグとも削除されます(スタイルを事前指定する事は出来ません)。

尚、いずれの要素も、属性は全て無効となります。

17. <a>要素。

name属性は分割点(後述)になります。

href属性値に関しては、以下のようになります。

https://スキームかftp://スキームが与えられている場合。
いずれもH"リンクでは処理不能のため、アンカーを生成しません(<a>要素のタグは無視されます)。
<a>要素に「rel="external"」属性が付いている場合(平成17年 8月26日)。
H"リンクに対応していないものと見なし、アンカーを生成しません(<a>要素のタグは無視されます)。
<a>要素に「rel="disconnect"」属性が付いている場合(平成17年10月 8日)。
href属性値に拘らず、自動回線切断ページへのアンカーを生成します。
mailto:及びtel:スキームが与えられている場合。

文書の本文ではアンカーとなる文字列の直後にスキーム名を取去ったアドレス/電話番号を括弧で囲んでその中をリンク表示色に指定されている色で表示するように、すなわち「アンカー文字列(<C=リンク色>メールアドレスまたは電話番号</C>)」と出力します。

その他のURLの場合。

リンク先となるURLは、以下のように変換されます。

フラグメント名のみ指定されている場合(href="#…"属性)。
自ページの当該フラグメントに該当する切片を表示させるCGIへのURLに変換されます。
サイト内の画像を指定していると判定された場合。
当該画像を表示させるページを自動作成するCGIへのURLに変換します。
サイト内のページを指定していると判定された場合。

当該ページを表示させるCGIへのURLに変換します。

尚、フラグメント名も指定している場合は、指定されたフラグメントがURLに付与されます。

サイト外と判定された場合。
そのまま出力します。

16. <object>要素。(平成17年 9月11日)

<object>要素はtype属性が静止画像(image/gif, image.jpeg及びimage/png)で且つdata属性がある場合に限り有効となります。

<object>要素で静止画像を扱う場合は、内容(次の</object>タグまでの記述)からタグを全て取去ったものをalt属性値とし、data属性値をsrc属性値とする<img>要素に変換して<img>要素処理に引き渡します。

17. <img>要素。

重要事項。

オープンネットコンテンツでは画像に以下の制限があります。

src属性値の扱い。

この他、src属性値に関して以下のような処理が行われます。

内部のJPEG画像と判定された場合。
内部のGIF画像と判定された場合。

当該GIF画像をBMP画像に変換して添付します。

サイト外と判定された場合。
alt属性値を代替文字列として出力します。

18. <table>要素。

テーブルに関しては、一旦<dl>要素に変換して処理されます。

H"リンク端末での分割機能について。

オープンネットコンテンツには、フラグメントの概念がありません。

この為、フラグメントIDに関しては、ファイル分割で対処するものとします。

H"リンク端末での分割機能の実際。

分割された場合、分割点より前に分割されたコンテンツがあればそこへのリンクが自動的に附加されます。

同様に後にも分割されたコンテンツがあれば、リンクが生成されます。

H"リンク端末でのURLの扱い。

<a>要素及び<img>要素でCGIへのURLに変換する場合、以下のようになります。

オープンネットコンテンツの仕様上の制限により、全て絶対URLとなります。

CGIに引渡すリソース名の指定はクエリ値となります。

尚、実機に対してエクストラパスを用いた場合は、クエリでパラメータを指定するURLへ移動するウェルカムページが表示されます。

また、フラグメント名分割ファイルの選択用のパラメータもクエリに組込まれます。


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