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参考資料・端末判別について。
モバイル端末の判別法を簡単に纏めておきました。
尤も、日本の携帯電話ウェブの現状と海外のそれには余りにも大きな差異があり、海外の携帯端末向けにコンテンツを作成するような方は殆どいないかも知れませんが、そのような機会があった際には参考になると思います。
- 今後増えるかどうかは分かりませんが、国内でも新規参入があった際にこれらの方法が使えるかも知れません。今更iモードのような独自仕様を導入するのなら、WAP 2.0準拠やフル規格ウェブ対応の方が手っ取り早いと言う事になれば(実際、イー・モバイル社は一号機からフル規格ウェブ対応端末を導入し、独自規格は出しておりません)面倒な個別判定を追加する必要が無く、本文書での方法がそのまま応用出来ます。
モバイル端末の判別・目次。
モバイル端末かどうかの判定。
日本国内ではユーザエージェント名のみで判定出来ますが、海外の端末まで入れるとそうは行きません。
一番簡単な方法は、HTTP 要求ヘッダに与えられるACCEPTフィールドを診る事でしょう。
海外の携帯端末は、一部のiモードを除いてWAPに準拠しております。
このため、海外の携帯端末では、ACCEPTフィールドにWAP独自のマークアップ言語で書かれた文書のMIMEタイプが入ります。
- ちなみに、日本の端末ではiモードやソフトバンク在来機(801シリーズを含む)でACCEPTフィールドを送らなかったり、意味のある情報を入れて来なかったりします。恐らく海外iモードもACCEPTフィールドを送ってくれないでしょうから、ユーザエージェントで判断するしかないでしょう。
- WAP準拠端末ではそのような問題は無いようです。
具体的には、以下のものが考えられます。
- text/vnd.wap.wml
- WML (WAP 1.0時代の標準マークアップ言語)
- application/vnd.wap.xhtml+xml
- XHTML モバイル・プロファイル (WAP 2.0の標準マークアップ言語)
従って、これらが含まれればWAP準拠端末と判断出来るでしょう。
- 尚、vnd.wap.と言うのは、WAPフォーラムの公式である事を示します。この他にもさまざまな仕様が策定されております(例えば image/vnd.wap.wbmp…WBMP画像)。
但し、これも盲信するのは危険です。
例えばオープンウェーヴ社のWAP 1.0 ブラウザでは、海外向けであってもサポートしていない筈のtext/html (HTML文書)やimage/gif (GIF画像)が含まれていると言う問題があります。
とは言え、無数にリリースされるであろう海外端末に関して、これ以上に簡便な判別方法が無い事も事実です。
実際の判定手順。
WAP 1.0 端末は海外でも急激に減少しているとの事ですが、一応配慮すべきであり、これらから以下のような手順が考えられるでしょう。
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ACCEPTフィールドにvnd.wap.と言う文字列があれば、WAP端末とする。
- 上述の通り、vnd.wap.と言うのがWAP仕様の企画である事が分かります。
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更に、xhtmlと言う文字列があれば、WAP 2.0端末とする
この方法を用いれば、EZウェブとソフトバンク次世代機(801シリーズを除く)もWAP 2.0と見なされる事になります。
その事に関して問題があるのであれば、この判定の前にEZウェブやソフトバンク端末を判定すると良いでしょう。
また、iモードやソフトバンク在来機(801シリーズを含む)はこの方法では判定出来ないので、やはり事前にチェックするようにすれば良いでしょう。
液晶解像度の判定。
残念ながら、液晶解像度の判定に関しては公的なデータはありません。
海外でもQVGA端末が発売されている状況を考えると、難しいところではありますが、海外端末には非QVGA端末と見なして配信する事も必要でしょう。
- オープンウェーヴ社のユーザエージェントなら、HTTP 要求ヘッダにX-UP-DEVCAP-SCREENPIXELS フィールドが与えられそこに解像度が書かれるので、これを参照すれば良いでしょう。しかしながら、現在ではオープンウェーヴ社以外のユーザエージェントも増えており、全ての端末で判別が出来る訳ではありません。
対応画像形式の判定。
対応画像形式については、やはりACCEPTフィールドを使うのが順当でしょう。
但し、オープンウェーヴ社の端末にはサポートしていない画像形式が含まれているものがあるので、これは事前にユーザエージェント文字列で対応すると良いでしょう。
また、やはり国内端末ではiモードなどで情報が与えられない場合があり、これもユーザエージェント文字列で判定するしかないでしょう。
- 尚、海外端末ではオープンウェーヴ社のWAP 1.0端末を除いた殆どの端末がGIF画像をサポートしているので、ユーザエージェントで特定の非対応端末(ソフトバンク在来機及び801シリーズ・オープンウェーヴ社のWAP 1.0端末)を弾いたら取り敢えずGIF画像対応と見なしても良いでしょう。
- image/gif
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GIF画像です。海外の端末ではオープンウェーブ社のWAP 1.0端末を除いて実装されております。
尚、これだけでは静止画のみ対応かアニメーション対応かは分かりません。
- いろいろな理由からモバイルにはアニメーションGIF画像は使わない方が安全と言えます。
尚、WAP 1.0端末は殆どの端末が白黒液晶なので、GIF画像であっても白黒にした方が良いでしょう。
- image/jpeg
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JPEG画像です。海外の端末でも古い端末だとサポートしていないものがあります。
- image/png
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PNG画像です。海外の端末でも古い端末だとサポートしていないものがあります。
- オープンウェーヴ社のWAP 1.0 ブラウザでは日本市場向けカラー対応版のみ、256色以内のインデックスドカラーPNG画像をサポートします。
- その他のPNG画像対応端末でも、256色以内のインデックスドカラー以外は使わない方が賢明でしょう。
- image/vnd.wap.wbmp
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WBMP画像です。WAP 1.0時代から公式になっており、海外端末ではiモード専用機とオープンウェーヴ社の初期ヴァージョンを除いて必ず利用出来ます。
- オープンウェーヴ社のユーザエージェントにはWBMP画像策定前にリリースした製品があり、それらではWBMP画像は使えません。因みにEZウェブの旧型機のユーザエージェントもWBMP画像策定前のヴァージョンで、従ってWBMP画像を表示する事が出来ません。
- image/bmp
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ウィンドウズ規格のビットマップです。オープンウェーヴ社はWBMP画像策定前にこの形式を採用していたため、今もオープンウェーヴ社の製品ではこの画像が表示出来ますが、他社ではサポートしていない場合が多いようです。
- 但しオープンウェーヴ社では白黒ビットマップのみ対応。
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