海外で展開されているiモードサーヴィスで用いられている文字コードについて解説します。
台湾では、繁体字中国語を記述するために「Big5」と呼ばれる文字コードを採用しております。
勿論、ユニコード(UTF-8)も使えます。
解説書「i-mode compatible HTML 教学手冊」(製作你的i-mode網站で配布されています)に依れば、字元僅支援 UTF-8 編碼
、すなわち「UTF-8 文字コードのみサポートする」との事ですが、同じ仕様書の次のページには、HTML 文件的基本架構
、すなわちHTML文書の基本構造として、このように書かれております。
[格式]
<HTML>
<HEAD>
<TITLE>
這裡是文件標題</TITLE>
<META http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=big5">
</HEAD>
<BODY>
這裡放網頁的内容</BODY>
</HTML>
つまり、実際には Big5 を用いても構わないようです(?)。
その後、製作你的i-mode網站はリニューアルされ、その際に、字元支援 UTF-8 及 BIG5編碼
すなわち「UTF-8またはBig5をサポートする」に改められました。
恐らく、それまでの端末でもBig5は表示出来たのでしょう。
制作者が見つけた台湾のiモード私設サイトからいくつかをご紹介します。
欧州では、欧米語サイトで昔からよく使われている iso-8859-1 コードで問題無いとの事です。
尚、仏などで出廻っている最近の機種では、Windows-1252コードの使えるものもあるそうです。
台湾などで使われている端末ほぼ同様のため、UTF-8コードも使える筈です。
ギリシャ文字はiso-8859-1ではないため、UTF-8でないといけないとの事です。
海外のiモードに対してはWAP 2.0同様UTF-8コードでエンコードすれば殆どの国のiモード端末で閲覧出来るでしょう。
現在のWAP 2.0はXHTMLをベースとしており、依って海外のWAP 2.0端末は必ずと言って良いほどUTF-8コードに対応しております。
そうなれば、マークアップ言語の互換性さえ注意すれば、国際モバイルサイトの構築もそれほど難しくは無いかも知れません。