しらぎくモバイルシステムは取敢えず公開できましたが、まだまだ課題が残っております。
携帯端末も次世代化が進んでメモリが大幅に増量され、PC向けのフル規格ウェブの閲覧も不可能ではなくなりました。
今までしらぎくモバイルシステムはiモードなどのミニ規格ウェブを対象としておりましたが、フル規格だけでモバイルにも対応可能になれば、ウェブ製作のコストは大幅に削減出来る筈です。
このため、フル規格に対応し得ない旧型機にはコンテンツを適宜分割して配信し、フル規格に対応が可能な現行機には最小限の処理だけ行って配信するようなシステムの構築が考えられます。
取り敢えず、制作者が構想として描いている新システムのための条件を考えてみました。
GIF画像だけでなく、JPEG画像やPNG画像にも対応し、且つ端末の性能に合わせて適宜縮小するなどの工夫が必要になります。
これらの機能を実現するには、純Perlでは非常に厳しく、イメージマジックやNetPBMなどの画像処理系が必要になるでしょう。
また、旧型端末に対しては、画像は基本的に非表示にして、必要に応じてリンクで開くようにする事を考えております。
旧型端末ではせいぜい数キロバイトのメモリしかないため、フル規格のウェブの閲覧はかなり難しいです。
このため、旧型端末には適宜コンテンツを分割するようにします。
しかし、これでも長大なコンテンツになると苦痛ばかりが増えてしまうでしょう。
この問題を解決するため、旧型端末では配信する箇所を制限できる機能の導入を考えております。
具体的には、ある意味を持たせた注釈宣言を記述する事で、その記述により処理を切り替えると言う事を考えております。
テーブルに於いては、レイアウトのためだけに使われているケースも未だに多く、そのようなテーブルには対応するのは困難でしょう。
そこで、テーブルに論理的な意味があると判定出来た場合に限り、それをテーブルとして解釈します。
論理的と判断されるテーブルに対しては、テーブルの処理が出来ない旧型端末でもデータ変換技術で対応が可能になるでしょう。
URIについてもPCとなるべく同一にするのが便利でしょう。
PCに対しては指定されたURIに対応する生文書をそのまま配信し、モバイルには指定されたURIに対応する文書を加工して配信するCGIに処理を移すようにするのが理想です。
この機能を実現するにはアパッチサーヴァが持つmod_rewriteが必要です。
アパッチサーヴァでなかったり、mod_rewriteを実装していない場合は、モバイルでは別URIになってしまいますが、仕方が無いでしょう。
これは制作者の責任外なのですが、幾ら技術的にフル規格のウェブコンテンツを無理矢理閲覧可能にしても、それが無理矢理であれば決して喜ばれないでしょう。
どんな環境でも閲覧し易いアクセシビリティの高いコンテンツ作りを心掛けてこそ、フル規格ウェブへの統合に依るコスト削減が可能になるでしょう。
現在、フル規格ウェブ対応化を進めておりますが、従来のミニ規格モバイルウェブには余計な処理となります。
また、フル規格ウェブでは絵文字は使われないため、絵文字処理は無駄な処理になります。
この他にも、ミニ規格向けには有用であっても、フル規格では無駄な処理も幾つかあります。
以上の点から、別のシステムとしてリリースする方が良いかも知れません。
すなわち、
それぞれ対応する方が良さそうに思えました。